yūmagure

「Give me true...」
空港の維持が否決されました 夢は叶わなくてもよかった

いつだかのマーマレードを食べきった真昼の窓下 tokoroniyoriame

床に落ちてる木漏れ日を拾いあげようとして木漏れ日だと気づく

あらひとがみですよと答えシャンプーをつめかえているあらひとがみは

雨や日や風から護ってくれるきみイタリアふうに言って雨戸アマート

逆立ちの夕立 レッカー車を運ぶレッカー車を見たことがありますか?

帰り道の高校生らは寂寞を赤外線でテレパシーする

酸化還元反応ってなーんだ(ここでキスをして。)(キスをしかえして。)

「戻るボタン」みたいな語を探していて 夕日はどうしようもなく夕日

生前にゴンドラ型のいきものを助けておいて極楽へ行こう

「畜生道、くじらになりたくて来たのにバッタにされちゃった。びょん」

家々の影が葬列みたく伸びる ただ葬列を見たことがない

はしご車でたすけてください 夜が来て、大きなさかなになってしまって

空っぽになった水筒が倒れる(じゃあ、私はどうすればよかったの?)

夜型のくせに夜が嫌いでした。始発のずっと前に家を出る

心など無いものとしてやってい(交通信号の黄色に揺れる)

物流はどこまでもゆく お前こそ運動方程式が似合うよ

ゆっくりとゆっくりとした夜明け 冬の東南アジアの記憶

一斉に階段灯の灯が消える そういう取り決めをしたんです

ニコチンの沈着している駅前で開きっぱなしの牛丼チェーン

朝ごはん食べよう 和声進行の倚音を倚音と知っている朝

〈台風は消滅しました〉ワンナイト・ラヴを置き去り特急に乗る

【メンバーがいません】さんの飼っていた猫の名前を忘れてく日々

汽水湖を発つ船を遠景として(嵐になりたかったようだ.砂丘は)

何気ない地球の何気ない原野 風力発電所が見えている

I can sing anything, I got everything 最北限のまちで待ってるね

灯台へ行く道にあるコンビニは薄皮パンの種類が多い

終点の駅から海へ続いてる坂の途中にとどまっている

港にはメジャーセブンスの風が吹きその外声が推力となる

Give me true love あなたによく似た少年はスワンボートで外洋をゆく


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